学生生活

入国〜学生寮入寮

日本に入国後、学生は当校指定の学生寮に入寮します。通例では、1部屋2〜3名で部屋が割り振られます。

各種手続き

入寮後、下記手続きを行います。

市役所転入手続き

上陸時に交付された「在留カード」には日本国内の住所が記載されていませんので、公的な身分証明書としてはまだ使えません。居住する地域の市役所に行き、市民課で「転入手続き」を行って、在留カードの裏面に住所を記載してもらいます。

この際、国民健康保険に加入しますが、健康保険証は郵便書留で郵送されてきます。外国人の場合、氏名の表記や、入居したばかりであるという事情で、郵便局が居住確認を経ないと配達できないというケースもあります。郵便局の指導に基づいて、「転居届」の様式を流用した転居確認の届けを行なうことで、確実に健康保険証を受け取れるようにします。

ゆうちょ銀行口座開設申請

入国当初の留学生は、いわゆるメガバンクや都市銀行、地方銀行、信用金庫などの金融機関で銀行口座を開設することができません。学費のための仕送りの受取りや、生活費決済、アルバイト給与の受取りのため、ゆうちょ銀行の口座を開設することになります。

これまでは日本語学校の先輩の助けを得ながら、地域の郵便局の窓口に分散しておもむき、口座開設を行ってきました。しかし、新型コロナウイルスや昨今の社会情勢の変化により、ゆうちょ銀行での窓口での口座開設手続きが非常に困難になっています。そこで、ゆうちょ銀行口座開設アプリにより、口座開設手続きができるように、当校の教師が指導、支援を行っています。

携帯電話の契約

留学生は本国で使用していたスマートフォンを持参していることが多いですが、日本国内で使用できるSIMカードの契約が必要になります。転入手続きが済んで住所の裏書きがある在留カードと、ゆうちょ銀行口座の情報をもとに、携帯電話の契約を行います。銀行口座開設がスムーズに進めば、通常1週間程度で携帯電話の契約が完了して、スマートフォンを使用することができるようになります。

電気・ガス・水道等の契約

電気、ガス、水道等の契約は、学生が住む学生寮の物件により事情が異なります。請求書の受取りや、支払いに漏れがないように、細かく指導しますが、入国当初はなかなかすべてを理解するのが難しいものがあるので、教師のサポートや、在校生の先輩と協力しあって手続きを進めます。

アルバイト

留学生は資格外活動許可を得ることにより、週に28時間以内(学則に基づく長期休暇の間は週に40時間以内)でアルバイトをすることができます。授業開始後約一ヶ月程度は日本語学校での勉強と生活に慣れることが最優先になりますが、履歴書や必要書類(マイナンバー付き住民票)などを整えながら、アルバイト先を見つけて、就業を開始します。

アルバイトの時間制限ルールはとても厳格なので、出入国在留管理庁や進学先の大学・専門学校等は、銀行口座の写しやアルバイト給与明細の写しの提出を求めてきます。アルバイト給与明細は紙や封筒に印字されているものから、画像データ、PDFデータなどのWeb経由で交付で受けるものまで、形式が様々ですので、当校の教師は指導の一貫としてこれらの書類の提出を受け、整理および管理をしています。

授業の出席

日本語学校での出席の記録は、在留資格更新や進路に大きな影響をもたらします。日常より体調管理をしっかり行って、可能な限り欠席をしないように指導しています。日本社会に早く馴染むように、当校では無断欠席を絶対しないことを徹底しており、事情がある場合は事前に電話等の連絡手段を用いて確実に連絡を入れるものとしています。

日本学校での生活〜卒業

健康診断の実施

留学生の健康状態を把握するために、定期的に健康診断を実施しています。出入国在留管理局の指導に従って診断結果を学校で保存し、再検査が必要な場合は学生に説明してさらなる受診と治療を促します。

学生面談の実施

留学生が生活をしていくなかで、予期せぬトラブルに遭遇することがあります。学習面、経済面、人間関係、アルバイトにおいて悩み等がないか、個別に相談できる面談の機会を設けております。

在留資格の更新

在留資格の更新手続きを、当校が取り次ぎます。申請書、添付資料等を準備して、出入国在留管理庁に提出します。成績、出席、学費支払等の状況によって更新が許可される期間が学生によって異なる場合があります。

進路指導

留学生は2年生になると、学校説明会やオープンキャンパス等を通じて手に入れた情報をもとに、出願する大学や専門学校を検討します。当校では進路指導として、願書の書き方や面接の指導を行い、入学試験に備えます。例年5月から7月の間にオープンキャンパスに参加し、夏休み明けて8月、9月から出願ラッシュとなります。

卒業

成績や出席率等の要件を満たせば、卒業見込みとなり、卒業式において卒業証書と卒業証明書を交付します。例年卒業式は3月15日頃に行いますが、進学する大学や専門学校が遠方の場合は、引っ越しなどの手続きがあるので、大変忙しくなります。済ませておくべき手続きに漏れがないかのチェックが重要です。